東北地震

昨日、東北地方で観測史上最大と言われる地震が発生してしまいました。

まず、被害に遭われた方、またそのご家族や関係者の方々に心からお見舞い申し上げます。

私自身、十数年前の阪神大震災で神戸の長田というところで被災した経験がありとても他人事とは思えず、テレビを通じて流れてくる映像をみて当時の記憶とともに恐ろしさが思い出されました。
当時、まだおなかの中にいた長男が心配で、バイクの後ろに乗せてひたすら安全なところに避難しました。実際にその瞬間には何がおこったかわからず、あちこちから聞こえる爆発音と(山の手に住んでいたので)見下ろすとオレンジ色に明け方のその空が染まるぐらいにあちこちから火の手が上がる様子を見て、「戦争でも起きたのか!?」と思ったくらいでした。
当時は携帯もまだそんなに普及していた訳でもなく、ネットも当然使える状態にありませんでしたから、何がどうなって、どこに行けば水と食料が手に入るのか?日本中が被害に遭ってるのか、どこが安全なのか全くわからず不安ばかりがつのる日々を過ごしました。

そう思うと、今回とてもやるせなかったのは過去の教訓と非難をいかせない民放各社をはじめとした劇場型の報道姿勢でした。必要な情報はさほど提供せず、ショッキングな画をかぎ回るように現地を無用にうろうろし、本当に救助の邪魔になるヘリコプターの騒音を上空の空からまき散らし、被災した方の泣く姿ばかりを執拗に映し、何を伝えたいのか?もしかしたらいい絵がとれたとガッツポーツを安全なテレビ局でしてるのではと思いたくなるような放送ばかりでした。そして、憶測で無責任な発言をひたすら繰り返し、人々の不安を無用にあおるような事ばかりを強調して本当に腹立たしい想いをさせるものばかりでした。さすがにNHKは未確認の情報はできるだけ流さないように配慮してる様子が見て取れ、被災した方が必要になるかもしれない情報をできるだけ丁寧に選んで提供しているようにしていたと思います。

民放のあのような報道をする人々は、職業人としての誇りも倫理観も持ち合わせていないのでしょうか?他局を出し抜くショッキングな映像を垂れ流す事だけが誇りなのでしょうか?

現場では本当に正しく必要な情報を一つでも多く、少しでも早く欲しいのです。そして当事者にとって被災地にずけずけと乗り込んできて、コチラが困っても知らん顔で好き勝手にカメラとマイクを持ってうろつき回られる事は、憤りも当然の事ながら、救助や避難の邪魔にしかならないし、実際報道陣が殺到した事で当時は救急車や消防車が通れず助かる人も助けられなかった事が多々ありました。

今日も昼頃から、原発の事故に関する情報が聞こえてきてとても心配です。大事に至らない事を祈るばかりです。

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