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2月, 2016の投稿を表示しています

バランスということ

仕事に限らず、年を重ねるにつれ「バランス」というものが求められることは周知の通りです。

仕事とプライベートの「バランス」
自分の想いと、周囲の想いとの「バランス」
やさしさと厳しさの「バランス」

つまり、幼い頃の未熟な自分は、やはり自分のことで精一杯で、そしてまた、失敗も許されたり大目に見てもらったりする余裕もあり、ある程度の「利己」を基本としても成立する生活だったんでしょうね。
つまり、責任が自分自身で完結していたとも言えるのかもしれません。

しかし、社会に出て自分以外の人間との関わりが広がり、自分の行動によって影響を受けてしまう人や事が増えれば増えるほど、それではうまくいかなくなっていきます。

それだけ、高度な結果を求められるとも言えます。

起業して約10年。30代の頃はひたすら自分のスキルと仕事の完成度だけを追い求めても、それなりの結果を出せていたように思います。
しかし、会社を代表する立場になって、その成果に他者からの納得と安定した継続性を必然的に求められるのは当たり前の事で、それまでとの違いに戸惑いながら過ごしてきたように思います。

たとえば、「お客さんに喜んでもらう」ということ。

それまでは、今目の前にある仕事をいかに完璧に仕上げるか?自分の実力を認めてもらえるかということが直接の動機でした。もちろん、口では「お客さんのために」という事は言うのだけれども、すごく単眼的である意味価値観の押し付けと言ってもいいようなものだったと思います。

なぜ、そうだったのか?

自分が人間的に成長したとか、そういうことでもなく、「相手の幸せ」という事に対する想像力が乏しかった、むしろそういうところに起因する事だったように思います。

騙したり、自分だけ得をしてやろうとか、そういう不道徳が原因なのではないからこそ、本人にはやましい気持ちもなく、そしてまた目上の人からのアドバイスもしっかりと腹には落ちてなかったんだと思います。

でも。

でもなんです。

でも、やっぱり正直な気持ちは、100%他人のために生きるような善人でもない。じぶんの理屈ではない感情というか欲望というか、心が「飛び跳ねる」ものがないと、やっぱり自分自身が続かない。

いま、うちの会社は平均年齢がぐっと下がり、20代のメンバーがいろいろと頑張ってくれています。彼らは、もちろん技術的にも社会的にも未熟な点が多々ありま…

「聞く」ということ

一般的に、会社の新人教育なり、OJTなりで教えられるのは、

「聞く(尋ねる)側のマナー」

であって、メモとれ、同じこと聞くな、自分でまず調べて、ググれカスなどと言われてまず凹む。

ふと、それってすごく徒弟制度的習慣なんでは?と思いました。
そういうことを気にして、

わからない事を聞かない誰かが話している内容に興味があっても気軽に話に入れない聞いて怒られるより、とりあえず片付けて無難に済ませよ とか、その他にもいろいろあるかもしれないけど実際ネガティブな側面の方が大きいと思うのです。
自分が当たり前に知っていると考えていることでも、他人に教えることを通して、自己の知識がより深まり、再学習効果があることは科学的にも証明されています。
ましてや、聞かれる事を拒んだり、聞くためのハードルを上げる先輩や上司に囲まれて萎縮しながら仕事をしていて、成長するとはあまり思えません。
もちろん、自己研鑽やわからない事を調べて理解するという手順を自分なりに確立するということもとても大切なことです。
しかし、今の時代に求められているのは「変革」と「スピード」です。
確かに日本人は、「礼儀」と「型」を大切にします。そういう文化的気質が、今の時代に必要なものを阻害する側面はやはり否定できません。
でも、劇的に変化し続ける技術やビジネス環境に取り囲まれながら、航海を続けるには、組織自体が「聞く」ことのコストを下げ、いや、むしろ「聞く」ことにインセンティブを与えるくらいにならないといけないのではないでしょうか? そういう極めて基本的な行動変化から始めることによって、組織のメンバーそれぞれが成長する。 そういうモデルを作り上げていかないといけないのだと思います。
先日ある外資系の企業で活躍する人に 「本当に最近、仕事ができるために学歴とやらは関係ないと痛感する。コミュニケーション能力という今更ながらの言葉が極めて重要な要素ですよね。」 という話をしていただいた。 それはやはり、「聞いて知る」というごくごく基本的なことに敏感であること、ではないかと思います。
もちろん、自分の行動として心掛けるだけではなく、「聞く」という行動で始まる、組織における「情報と知恵の流通」に各自がどれだけ貢献できるかということに行き着くのではないでしょうか?