ITパートナーの選び方

以前書いていたブログに投稿した内容ですが、「あれ、もっかい読ませて」という声をいただくので、残してはいないのですが、記憶を頼りに再投稿してみます。



地方にあるあなたの企業が、プログラミングが必要なWEBサイトを構築しようとしています。あるいは、ブランド価値向上のための秀逸なデザインのWEBサイトを構築しようとしています。



そんな時に、社内に制作部門がある企業でなければ、外部の制作会社に委託をすることになります。



それなりに名のあるところは高そうだし、かといって名もない会社はちゃんと仕事ができるのかどうか不安だし。。。。多くの方はそのように思いを巡らすことでしょう。落とし所は知り合いに同じような経験を持つ人がいれば「そこ紹介して」とツテを頼って紹介してもらうことかもしれません。



ですが、それではプロジェクトの成功率はあまり高くなりません。

ましてやあなたが少額の予算しか持ち合わせてなければ、なおさら相手に本気になってもらうのは難しいかもしれません。



そんなとき、まずめぼしい企業を探すのに一番いいのは、出来るだけ近辺の都市に本拠地を置いている会社を探すのがいいでしょう。



なぜなら、特に首都圏でない関西や九州など地方都市においては、多くの大手ベンダーは本社ではなく支社や営業所を置いているにすぎません。それはどういうことを意味するかといえば、その会社の基本マーケット、すくなくともターゲットにしようとしているマーケットは東京にあるということを意味しています。それはすなわち、彼らの抱える人材のうち、優秀だと考えられる人材はほとんど東京にいて、地方にいる人材はやはり彼らと比べると見劣りがしてしまうのです。



この業界は、はっきりいって会社を選ぶというより、いい人材をそろえている会社、会社というよりも部署、部署というよりもチーム、チームというよりエース人材にどうやって出会えるかということです。



エース人材とは、決して「期待をされる」人材ということではありません。「期待を裏切らず」、「実績を積み重ねた」人材です。有名大学を出た新人を学歴だけで勘違いした期待をかけて重要なプロジェクトに経験もなくマネージャとして放り込んでくる会社がざらにあったりします。



では、エース人材をどうやって見極めるのか?



それは商談の席ではっきりわかります。



恐らく何度かの商談を経て、話の内容がより専門的になってきたら、マネージャになるであろう人材が、営業に同行してやってきてくれるはずです。(同行してこなくてもわかる方法があるのですがここでは割愛します)



その時、営業がそのエンジニアに、妙に気を使ったり、強くものが言えない雰囲気があれば、間違いなくやめた方が無難です。

反対に、エンジニアが人の顔を見て話すことができず、営業が通訳のように話の間に入っている光景が目の前にあれば、頭の中では別の会社を思い浮かべて置いた方がいいかもしれません。

プロジェクトを成功に導いてくれるマネージャ、エンジニアは間違いなくコミュニケーション能力に長けています。もちろんそれは、こちらのわからない専門用語を朗々と口にするようなものではありません。優秀なエンジニアは相手に理解できるように難しい話もわかりやすく話してくれるのです。
そして、同じことは彼らの営業との関係性にも表れます。社内の人間同士で適切なコミュニケーションの形がとれないエンジニアが、利益面で相対するあなたの会社の言うことをきちんと理解してくれるでしょうか?あなたが出す追加要望は彼らの残業を強いるかもしれないのです。あなたが言い逃してしまった些細に見える要件をくみ取ってくれるでしょうか?

答えはおのずから見えています。

最近は随分とましにはなってきましたが、どうもコンピュータ技術者は気難しいもので、口下手でも、コンピュータにくわしければいいのだという間違った理解があります。その誤解がこの業界の怠慢を招き、「役に立たない」「誰のためかわからない」「何がしたいのかわからない」サイトやシステムを生み出してきたことを、教訓としていく必要があるのだと思います。

このブログの人気の投稿

信じると言うこと

chromeのバグ??

映画好きです